Go言語(Raspberry Pi)¶
最終更新日:2020/10/04
様々なプラットフォームで開発できるGo言語は、なんとRaspberry Piでも使用可能!
しかもLEDなど周辺機器を扱うライブラリも揃っている!
君も今すぐRaspberry PiでGo言語を覚えよう!
開発環境構築¶
長いので頑張りましょう!
OSインストール¶
まずはOSのインストールを行う。
Go言語はVSCodeで開発するが、デバッグを行うためには64bitのOSが必要となる。
ここでは「Raspberry Pi OS(64bit)」で進めていく。
(他にはUbuntuで動作確認済み、ちょっと動作重いけどね)
1.OSダウンロード¶
Raspberry Pi OS (64 bit) beta test version - Raspberry Pi Forums
https://www.raspberrypi.org/forums/viewtopic.php?f=117&t=275370
公式フォーラムからダウンロード可能。
現時点ではまだβテスト版なので注意。
と言っても大体動くので問題なし。
ダウンロードし終わったら解凍してimgをSDに焼く。
フリーソフトの「Rufus」がオススメ!
Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます
https://rufus.ie/ja_JP.html
2.OSセットアップ¶
本体にSDを差して起動する。
起動したらネットワークに接続し、各種アップデートを行う。
sudo apt update -y
sudo apt upgrade -y
また、ファームのアップデートも行う。
これを行わないと、カメラモジュールが使用できない。
sudo rpi-update
別のPCからリモートデスクトップでアクセスしたい場合は、一緒にxrdpも入れておくと便利。
sudo apt install xrdp -y
sudo systemctl enable xrdp
各種アップデートが終わればOSのセットアップは完了。
Go言語コンパイラインストール¶
1.ダウンロード¶
Downloads - The Go Programming Language
https://golang.org/dl/
上記サイトからARMv8用のコンパイラをダウンロードする。
現時点では「go1.15.2.linux-arm64.tar.gz」となる。
2.インストール¶
ダウンロードしたファイルを「/usr/local」に展開する。
sudo su
tar -C /usr/local -xzf go1.15.2.linux-arm64.tar.gz
3.パス環境変数設定¶
ログイン時にインストール先を参照するパス環境変数を追加する。
「/home/(ユーザー名)」にある「.profile」ファイルに追記する。
追記後は再起動する。
export PATH=$PATH:/usr/local/go/bin
4.確認¶
Goのバージョン確認コマンドを実行し、バージョンが表示されればコンパイラのインストールは完了。
go version
> go version go1.15.2 linux/arm64
VSCodeインストール¶
1.インストール¶
Visual Studio Code for Chromebooks and Raspberry Pi
https://code.headmelted.com/
ターミナルから管理者モードでインストールを行う。
sudo su
. <( wget -O - https://code.headmelted.com/installers/apt.sh )
インストールが終わると、自動的にアプリ一覧に追加される。
「Code - OSS(headmelted)」が追加されていれば完了。
2.日本語化¶
英語力に自身のある方はパスしてOK。
VSCodeを起動し、左のパネルから一番下の拡張機能を選択する。
マーケットプレイスが表示されるので、検索窓に「japanese」と入力し、「Japanese Language Pack」を選択しインストールする。
インストール後再起動すれば勝手に日本語になっている。
便利な世の中になりましたな。
3.Go言語拡張機能インストール¶
最後にGo言語の拡張機能をインストールする。
日本語化と同じように拡張機能で「go」を検索すると一番上に出てくるのでインストール。
次にCtrl+Shift+Pでコマンドパレットを表示し、「go update」と入力する。
すると候補に「Go: Install/Update Tools」が表示されるので選択する。
するとGo言語用ツールの一覧が表示されるので、左側のチェックボックスで全て選択し、OKを押してインストールを行う。
少し時間がかかるのでゆっくり待とう。
出力に「All tools successfully installed. You are ready to Go :).」と表示されればツールのインストールは完了。
実行&デバッグ¶
開発環境が揃ったので早速確認!
確認用ソース準備¶
確認用のソースファイルを作成する。
メニュー「ファイル(F)→新規ファイル(N)」で新しいファイルを作成し、確認用のソースを貼っ付ける。
その後Goファイルとして保存する。
(ここではtest.goをデスクトップに保存している)
package main
import (
"fmt"
)
func main() {
fmt.Println("Hello, World!")
}
実行¶
F5を押して実行させる。
成功すれば出力に「Hello, World!」が表示される。
デバッグ実行¶
F9を押してブレークポイントを付け、同じ用にF5で実行し、ちゃんとブレークポイントで止まれば成功。
このためにOSを64bitでインストールする必要があったんですね。
終わりに¶
開発環境セットアップお疲れさまでした。
今後はGo言語で各種周辺機器を扱うライブラリを紹介します。
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